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東京大学による記者発表について~革新的な抗体ミメティックス薬物複合体の開発に成功~

サヴィッド・セラピューティックス株式会社(以下、「当社」という。)が開発を委託した新規の抗体ミメティックス薬物複合体(Antibody Mimetic Drug Conjugate; AMDC; コードネームSTI-001)と独自の光活性剤ペイロードのHER2陽性乳がん治療におけるin-vivoでの概念実証に関する前臨床データとその詳細について、2022年1月21日に東京大学先端科学技術研究センターから記者発表が行われましたので、お知らせいたします。


1.東京大学による記者発表の概要

分子標的に対する制がん剤として標準となっているADC(抗体薬物複合体)を発展させ、多数の分子標的に、さまざまな薬剤で治療しうるAMDC(抗体ミメティクス薬物複合体)の開発に成功しました。また、光活性化物質で局所治療(local-AMDC)の動物実験で治療後20日以内に大きな移植ヒト腫瘍を消失させ、他臓器に副作用も見られなかったものです。



2.当社による評価と今後の展望

(1)評価

今回の発表されたデータは、Savid Cupid-Psyche AMDCプラットフォームが、複数のがん標的に対する治療薬を迅速かつ安定的に高収率に製造できることを示していると考えています。

(2)今後の展望

当社のCupid-Psyche AMDCプラットフォームは、光免疫療法、抗がん剤、放射性放出核種や免疫活性治療薬など、様々な治療薬の標的送達を可能にします。当社は、今回の論文に記載されているHER2-SiPc薬剤であるSTI-001を転移性乳がん、食道がん、胃がんや乳房外パジェット病の治療に向けて進めています。当社は、転移性乳がん、切除ができない頭頸部がん、非小細胞肺がん、膵臓がん、トリプルネガティブ乳がんなどを治療するために、独自に設計したタンパク質、ナノボディ(VHH)、アフィボディやその他の標的リガンドを開発する企業と提携を進めてまいります。


3.関係者のコメント

〇塚越雅信(当社代表取締役):

Savid Cupid-Psyche システムは複数のペイロードを複数のがん標的に送達できる独自のプラットフォーム技術です。この技術は複数のペイロードを用いた特定の治療法や併用療法の開発をシンプルかつ合理的に行うことができます。当社は、今回の基礎研究に加えて、他の腫瘍抗原標的における効果も確認しております。


〇マイケル・チャンスラー(当社取締役ビジネス・ディベロップメント担当):

当社独自のAMDCプラットフォームは、ヒトでの免疫原性を低減した改変アビジンとビオチンのコンジュゲートを用いて設計・開発されました。このシステムは、標的とペイロードの強固で特異的な結合を可能にする柔軟なシステムです。Savid Cupid-Psycheシステムは、検証済みのターゲットや上市されているペイロードと組み合わせて開発リスクを軽減し、新規のターゲットやリンカー、ペイロードと組み合わせて使用することも可能なように設計されています。Savid Cupid-Psycheシステムの柔軟性とロバスト性は、製造プロセスの複雑さや、抗体薬物複合体やバイスペシフィック抗体プラットフォームで見られるオフターゲット毒性による治療効果の限界を克服しています。当社のプラットフォームは、複数のペイロードと治療モダリティの可能性を解き放ち、複数の標的に対して併用療法を可能にします。


〇児玉龍彦東京大学名誉教授:

当社のAMDCプラットフォームは、進行性および転移性がんの治療における課題を克服し、従来の治療では効果が得られず困っている患者さんを救う可能性があると信じています。


4.当社について

当社は、進行がんを対象とした創薬プラットフォーム技術の事業化を担う東京大学発のスタートアップ企業です。

会社名 :サヴィッド・セラピューティックス株式会社

代表者 :代表取締役社長 塚越 雅信

所在地 :東京都杉並区永福三丁目9番10号

設立 :2014年4月

事業内容 :進行がんを対象とした創薬プラットフォーム技術の研究開発

問い合わせ先:info@savidtherapeutics.com

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